松重豊、61歳にしてまだ進化中…その存在感の正体を考えてみた

松重豊

松重豊、61歳にしてまだ進化中…その存在感の正体を考えてみた

ふとSNSで見かけて、調べ始めた

タイムラインに「松重豊」の名前が流れてきた。「また話題になってる」くらいの感覚で最初はスルーしかけたんだけど、なんとなくその勢いが気になって自分で調べてみた。そしたら思ってた以上に深い人だった、というのが正直なところ。

松重豊。読み方は「まつしげ ゆたか」。1963年1月19日生まれ、現在61歳。福岡県福岡市東区香椎の出身らしい。

香椎って、博多の少し東側のエリア。なんとなくだけど、都会すぎず、でも都市の空気もある場所で育ったっていうのが、あの独特の"渋さ"に関係してるのかもしれないと勝手に思ってしまった。

あのキャリアの土台、東京サンシャインボーイズと蜷川スタジオ

調べて一番「へえ」ってなったのが、所属歴。今はザズウという事務所に所属しているんだけど、それ以前に東京サンシャインボーイズと蜷川スタジオを経ているという事実。

東京サンシャインボーイズといえば、三谷幸喜が主宰していた劇団。そこにいたというだけで、演技の土壌がどれだけしっかりしているかが伝わってくる。三谷幸喜の作品って、セリフのテンポとか間の取り方がものすごくシビアだから、そこで鍛えられた人間の"間"は本物だよなと思う。

さらに蜷川スタジオ。蜷川幸雄といえば、怒号と灰皿が飛ぶ稽古場として有名な(笑)、日本演劇界の巨人。そのスタジオ出身というのは、ある種の"洗礼"を受けているということだ。正直、そのキャリアだけで納得してしまった。あの佇まいは、ちゃんと理由があった。

「脇役の人」じゃなかったんだ、という気づき

松重豊といえば、長年「怖い人」「渋い脇役」というイメージだった。ドラマで見ると、圧倒的な存在感なのに、なぜか主役じゃない。そのギャップが不思議だったんだけど、今回調べてみてちょっと見方が変わった。

むしろ、あれだけの舞台経験と演出家のもとで磨かれた人が、あえて画面の中で"空間"を作っているんじゃないかと。主役を食ってしまうくらいの実力を、意図的にコントロールしているような気がしてならない。

俳優・声優・ナレーターという肩書きも興味深い。ナレーションの仕事もしているということは、"声"そのものが武器になっている。あの低くて落ち着いた声は、確かにナレーターとして一級品だよなと改めて思う。

61歳で「話題」になり続ける、その理由

1963年生まれ。今年61歳になる人が、SNSで話題になっているという事実がちょっと面白い。

若い俳優がバズるのはわかる。でも松重豊がじわじわと話題になり続けるのは、世代を超えた"信頼感"みたいなものがあるからじゃないかと思う。見ていて安心する、というか。画面に映っているだけで「ああ、この作品ちゃんとしてるな」って感じさせてくれる俳優って、そう多くない。

舞台で鍛えられた身体と声、三谷幸喜のコメディセンス、蜷川演劇の緊張感——それが全部混ざり合って、今の松重豊になっているんだなと。福岡・香椎出身の少年が、東京の演劇シーンで揉まれて、ドラマや映画で独自の地位を築いて、今もこうして名前が上がり続けている。

なんか、そういうキャリアの積み重ね方って、地味だけど本物だなと思う。派手に売り出されたわけじゃない。でも消えない。それが一番すごいことかもしれない。


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