活版印刷を生んだ街「マインツ」、調べたら想像以上にすごかった
活版印刷を生んだ街「マインツ」、調べたら想像以上にすごかった
SNSで見かけて、なんとなく調べ始めた
正直、最初は「マインツ?どこ?」くらいの感覚だった。タイムラインに流れてきて、なんとなく気になって検索してみたら、これが思ってたより全然深い街で。気づいたら1時間くらい読み込んでいた。
ドイツにある都市で、正式にはラインラント=プファルツ州の州都。発音は「マインツ(Mainz)」で、かつてフランス領だった時代には「マイヤンス(Mayence)」と呼ばれていたらしい。同じ街なのに名前が変わるって、それだけで歴史の重さを感じる。
グーテンベルクの出身地、という一点だけで震える
活版印刷の発明者、ヨハネス・グーテンベルク。世界史で習った名前だけど、その人の出身地がまさにこのマインツ。
活版印刷って、要は「文字を大量に複製できる技術」のこと。それまで本は手書きで写本するしかなかったわけで、グーテンベルクが15世紀にこれを発明したことで、知識や情報が一気に広まるようになった。宗教改革だって印刷技術なしには広がらなかったとも言われているし、現代の「情報の民主化」みたいな話の原点がここにある。その街が今も普通に存在して、州都として機能してるってちょっと不思議な感覚。
歴史の教科書の外に、ちゃんと続きがあった。
ワインとライン川、観光地としての顔
マインツはワインの集散地でもあるらしい。ラインガウとプファルツという二大産地のワインが集まる場所で、地元産のスパークリングワイン「クプファーベルク(Kupferberg)」は特に有名とのこと。スパークリングワインの産地としてのドイツ、というイメージが自分にはなかったので、これは純粋に意外だった。
そしてライン川。マインツはライン下りの観光船の出港地でもある。ローレライをはじめとする伝説や古城の景色が続くルートで、ビンゲンからコブレンツまでの「ライン渓谷中流上部」は2002年にユネスコ世界遺産にも登録されている。川沿いに広がる風景の起点がマインツ、というのは、旅の始まりとして相当ロマンがある。
楽譜出版の「ショット」もここから
これはかなりマニアックな話かもしれないけど、クラシック音楽好きにはたまらないはず。楽譜出版で世界的に知られる「ショット(Schott)」という会社の拠点もマインツにある。ベートーヴェンやワーグナーの楽譜を出版してきた老舗中の老舗で、音楽の世界でのマインツの存在感もじわじわと伝わってくる。
印刷技術の発祥地が、楽譜出版の拠点でもある。なんか、「複製して広める」という文化がこの街に根付いてる気がして、偶然じゃないような気さえしてくる。
中世の司教座から現代の州都まで
マインツは中世からマインツ大司教の司教座聖堂の所在地でもあった。かつてのヨーロッパにおいて、大司教の座がある街というのは政治的にも文化的にも相当な影響力を持つ。その歴史の積み重ねが、今の街の雰囲気にもきっと漂っているはず。
行ったことはないけれど、なんとなく「重みのある街」というイメージが頭の中で固まってきた。
知らなかっただけで、ずっとそこにあった
マインツって、特別に新しい話題があったわけじゃないのかもしれない。でも調べれば調べるほど、「なんでもっと早く知らなかったんだろう」と思う街だった。
グーテンベルク、ワイン、ライン川、世界遺産、楽譜出版。一つの街にこれだけの要素が詰まってるのに、日本での知名度がそこまで高くないのが逆に不思議なくらい。ドイツ旅行を考えてる人がいたら、ベルリンやミュンヘンだけじゃなくてマインツも候補に入れてみてほしい、と素直に思った。
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