しなこって鉄道だったの?知らなかった自分が恥ずかしくなった話

しなこ

しなこって鉄道だったの?知らなかった自分が恥ずかしくなった話

最初、人の名前だと思ってた

正直に言う。「しなこ」ってSNSで流れてきたとき、てっきり最近バズってるインフルエンサーか何かの名前だと思ってた。「しなこちゃん」みたいな感じで。でも調べてみたら、全然違った。鉄道だった。

「しなの鉄道」、通称・しなこ。

長野県民の間では当たり前のように使われてるらしいこの呼び名、県外民の自分には完全に盲点だった。調べれば調べるほど「これ知らなかったの自分だけ?」って気持ちになってくる、あの感覚。

そもそも「しなの鉄道」って何者なのか

しなの鉄道株式会社は、長野県上田市に本社を置く第三セクターの鉄道会社。英語表記だと「Shinano Railway Co., Ltd.」。第三セクターっていうのは、簡単に言うと国や地方自治体と民間が一緒に出資して作った会社のこと。純粋な民間でもなく、完全な公営でもない、その中間みたいな存在。

で、なぜこの会社が生まれたかというと——北陸新幹線の開業がきっかけ。新幹線が通ると、JRはその並行在来線(新幹線と並行して走る在来線)を「もう自分たちでは運営できません」と切り離すことがある。その切り離された路線を引き受けたのがしなの鉄道。1997年(平成9年)と2015年(平成27年)の2回にわたって、JR東日本から経営を引き継いでいる。

運営している路線は「しなの鉄道線」と「北しなの線」の2本。長野県内を走るローカル線、という感じで想像してもらえればだいたい合ってると思う。

1997年と2015年、2回の「切り離し」

ここ、個人的にちょっと引っかかった。

普通、こういう経緯って「一度にまとめてやるもの」じゃないの?と思ったんだけど、北陸新幹線は段階的に延伸してきた路線。1997年に長野まで開通したとき(長野オリンピックの前年!)に一度分離があって、さらに2015年に金沢まで延伸したタイミングでもう一回分離があった、ということらしい。なるほど、新幹線の歴史と一緒に会社の規模も変わってきたわけだ。

それを28年近く、地域の足として支え続けてきた会社。そう考えると、「しなこ」って呼ばれて親しまれてる理由が少しわかる気がした。地元の人にとっては、ただの交通手段じゃなくて、生活に溶け込んだ存在なんだろうな、と。

「第三セクター」って、実はけっこうしんどい立場

調べてて気になったのが、第三セクター鉄道の経営事情。全国的に見ても、並行在来線を引き継いだ第三セクターって、どこも経営が厳しいことで有名。利用者が多い新幹線と違って、在来線はどうしても収益が上げにくい。しなの鉄道も例外じゃないはずで、そんな状況で長野県の交通を守り続けてるって、思ってたより重い話だな、と感じた。

「しなこ」ってかわいい愛称の裏に、そういう現実がある。

愛称って、距離感を縮める力がある

「しなの鉄道」を「しなこ」と呼ぶ、それだけのことかもしれない。でも、インフラや交通機関って、どうしても無機質に感じがちじゃないですか。時刻表、料金、遅延情報。そういう情報ばかりが先に来て、その会社自体に愛着を持つことって、あんまりない。

でも「しなこ」って呼ばれると、なんか急に人格が生まれる感じがする。SNSでバズるのも、そういう「愛され感」が伝わってくるからじゃないかな、と思ってる。県外の自分でも、調べてるうちにちょっと好きになってたし。

長野に行く機会があったら、一回乗ってみたい。そう思わせる何かが、しなこにはある。


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