赤い線がなぜ「丸ノ内」のまま?地味に奥深い東京メトロの話
赤い線がなぜ「丸ノ内」のまま?地味に奥深い東京メトロの話
きっかけは、ふとした「あれ?」だった
SNSで丸ノ内線の話題が流れてきて、なんとなく眺めていたら、ふと気になってしまったことがある。「丸ノ内線」って、カタカナで「ノ」なんだよな、と。東京駅近くの地名って、今は「丸の内」(ひらがな)じゃなかったっけ?
気になったら調べずにいられないタイプなので、すぐ検索した。
1970年に地名は変わったのに、路線名はそのまま
調べてみたら、これがなかなか興味深い話だった。1970年(昭和45年)に住居表示制度が実施されて、千代田区の「丸ノ内」という地名表記は「丸の内」へと変更されたらしい。でも、地下鉄路線の名前はそれ以降も「丸ノ内線」のまま変えていない、とWikipediaにはっきり書いてあった。
50年以上、そのままなんだ。
これ、正直ちょっと面白いと思った。行政の地名表記が変わっても、路線名はそれに引きずられない。鉄道の名前ってそういうもの、なのかもしれないけど、なんとなく「時代が変わってもここだけ昭和のまま」みたいな感じがして、悪くない。
池袋から荻窪、そして方南町へ
路線自体の話もおさらいしておくと、丸ノ内線は東京都豊島区の池袋駅から杉並区の荻窪駅までを結ぶ本線と、中野区の中野坂上駅から杉並区の方南町駅までを結ぶ分岐線(通称:方南町支線)で構成されている。運営しているのは東京地下鉄、いわゆる東京メトロ。『鉄道要覧』では「4号線丸ノ内線」「4号線丸ノ内線分岐線」という名称になっている。
ちなみに新宿〜荻窪間と中野坂上〜方南町間は、1972年(昭和47年)まで「荻窪線」あるいは「荻窪線分岐線」と呼ばれていたそうで、これもちょっと意外だった。今の丸ノ内線のルートの一部が、かつて別の名前だったなんて、知らなかった人も多いんじゃないかな。
あの赤、正式名称は「スカーレット」
路線図で丸ノ内線といえば、あの鮮やかな赤色。車体にも使われているラインカラーの正式名称は「スカーレット」というらしい。赤、じゃなくてスカーレット。なんかちょっとかっこいい。
路線記号は本線が「M」、分岐線が「Mb」。ちなみに分岐線の記号、2016年11月中旬までは小文字の「m」だったと知って、そんな細かいところも変わるんだなと思った。大文字と小文字の違いって、路線記号の世界ではけっこう大事な話なんだろうけど、利用者としてはほぼ気づかない変化だよな、正直。
「知ってるようで知らない」路線の話が一番おもしろい
丸ノ内線って、東京在住の人なら誰でも知ってる路線だと思う。でも「路線名の由来は?」「なんでカタカナの"ノ"なの?」って聞かれると、答えられる人はそんなに多くない気がする。
身近すぎて、深く考えたことがなかっただけで、掘ってみると普通に面白い。地名表記の変遷とか、かつての路線名の話とか、スカーレットという色の名前とか。ちゃんと歴史がある。
話題になってるのを見てなんとなく調べ始めただけなのに、気づいたらけっこう長い時間読み込んでいた。こういう「きっかけはSNS、気づいたら沼」みたいな経験、わりと好きかもしれない。
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