ラジオとSNSで急に名前を見た「荻上チキ」って何者なんだ?

ラジオとSNSで急に名前を見た「荻上チキ」って何者なんだ?
正直、最初は読み方すらわからなかった
「荻上チキ」という名前をSNSで見かけたとき、まず「おぎうえ?おぎがみ?」と一瞬固まった。チキって名前も珍しい。本名なのかペンネームなのか、そもそも何をしている人なのか、まったくわからない状態から調べ始めた。
「おぎうえ チキ」と読む。男性。1981年11月2日生まれ。今40代前半。
そこから先を調べていくと、思ってたより多層的な人物で、「評論家」という一言では全然収まらないことがわかってきた。
ラジオで知った人が多いのは、たぶんこれが理由
荻上チキという名前を耳で先に知った人も多いんじゃないかと思う。TBSラジオで『ニュース探究ラジオ Dig』、そして『荻上チキ・Session-22』『荻上チキ・Session』とパーソナリティを長く務めていたからだ。番組名に自分の名前が入るくらいだから、TBSラジオ的にもかなり重要な看板だったんだろう。
ラジオって、テレビよりも「人そのもの」が伝わりやすいメディアだと個人的に感じている。声・テンポ・言葉の選び方。それで「この人の話は信頼できる」「なんか違和感ある」って判断されやすい。荻上チキがラジオで支持を集めてきたということは、そういう意味でリスナーに「聴き続けたい」と思わせる何かがあるんだと思う。
評論家だけじゃない、という話
専門はテクスト論とメディア論らしい。正直、テクスト論って何?という感じだったけど、ざっくり言えば「文章や言説がどう意味を持ち、社会に作用するか」を考える分野、という理解でとりあえず読み進めた。
ニュースサイト『シノドス』の編集長、メールマガジン「αシノドス」の編集長も務めている。さらに特定非営利活動法人「ストップいじめ!ナビ」の代表理事、一般社団法人「社会調査支援機構チキラボ」の代表理事も歴任。
NPOの代表理事、研究機関の代表、ラジオパーソナリティ、編集長、評論家。これ全部同一人物の話だ。
肩書きが多すぎて逆に「どれが本業なんだ」と思ったけど、おそらく本人の中では全部つながっているのかもしれない。いじめ問題、ネット上の言説、メディアの構造、社会調査。点じゃなくて、線として動いている人な気がする。
著書の並びに、この人の問題意識が見える
単著だけでもかなりの数がある。
『ウェブ炎上』『ネットいじめ』『社会的な身体』『検証 東日本大震災の流言・デマ』『彼女たちの売春』『いじめを生む教室』。
タイトルを並べて眺めていると、「ネットと社会」「いじめ」「デマや流言」というテーマが繰り返し出てくる。流行りだからそのテーマを書いた、という感じじゃなく、ずっとそこを掘り続けている印象だ。東日本大震災のデマを検証する本なんて、当時どれだけ労力がかかったか想像するだけで少し頭が痛くなる。
共著には『社会運動の戸惑い』『ブラック校則』なども。ブラック校則は近年でもよく話題になるテーマだけど、それを書籍として残してきた人がいたんだ、という発見があった。
「話題になっている」ことへの、私なりの受け止め方
荻上チキの名前がSNSで流れてくるとき、だいたいセットになっているのは「社会問題」「メディア批評」「ラジオ」あたりのワードだ。
これだけ多方面に動いている人が、ある日突然タイムラインに流れてくる理由は何かしら「事が動いた」ときが多い。良い意味でも、そうじゃない意味でも。
ただ、調べてみて思ったのは、荻上チキという人は「今話題」の人というより、ずっとそこにいた人なんじゃないかということ。ラジオを聴く習慣がなかった私がたまたま今知っただけで、知っている人はずっと前から知っていた。そういうタイプの存在だと感じた。
メディア論を専門とする人が、自分自身もメディアに乗って発信し続けているのは、考えてみると面白い構図だ。批評する側が当事者でもある。そのねじれみたいなものを、本人はどう感じているんだろう。そこが少し気になっている。
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